最終更新:2011年11月22日
子宮の筋層にできる良性の腫瘍で、30代以降の女性に多く、40代の女性は4人に1人にみつかるといわれるくらいポピュラーな病気です。
卵胞ホルモンが影響して筋腫の芽を刺激し、増殖すると考えられています。
過多月経や過長月経、不正出血などの症状をしばしば伴い、貧血になりがちです。
筋腫は、子宮筋層の中で大きくなる筋層内筋腫、子宮の外側に張り出してくる漿膜下筋腫(しょうまくかきんしゅ)、子宮の内部に張り出してくる粘膜下筋腫の3つに大きく分けられます。
子宮筋腫は筋腫ができる場所によって3つにわけられます。
最も多いのは筋層内筋腫で、筋腫が小さいうちはほとんど症状がありませんが、大きくなってくると月経時に子宮の収縮が悪いので、痛みが出たり、出血が長引いたりすることがあります。
漿膜下筋腫は3タイプの中で最も自覚症状が少ないのですが、子宮本体から離れたところへ筋腫ができ、茎でつながっている有茎性漿膜下筋腫の場合、茎がねじれて筋腫に血液が通わなくなり、激しい腹痛が起きることがあります。
粘膜下筋腫は最も発生率が低いのですが、過多月経やひどい月経痛など重い症状が出ます。
無症状のことも多い子宮筋腫ですが、以下のような症状があらわれた場合は気をつけましょう。
内診、超音波検査がおこなわれ子宮筋腫の大きさ、位置、かたさなどを確認します。
その他必要に応じて、血液検査、MRI検査、子宮卵管造影、子宮鏡検査などがおこなわれ詳しく調べられます。
筋腫があっても小さくて症状がなければ、ほうっておいてもかまいません。
しかし握りこぶしより大きくなって、過多月経などの症状が強く生活に差し障る場合には、手術などの治療が必要です。
女性ホルモンの分泌を抑えるホルモン治療で進行を一時的に抑えることが可能ですが、手術をしないで筋腫をなくすことは、現状ではできません。
保険は適用されませんが、最近は超音波収束療法と言って、子宮筋腫に直接超音波を集中的に当てることにより、子宮筋腫を壊死させる方法や子宮動脈塞栓術など、 手術しないで治す方法も、筋腫の状態によっては行っている施設もあります。
手術には、妊娠の可能性を残すために筋腫核だけをとる手術(子宮筋腫摘出術)と、子宮を全部とる全摘出手術(子宮全摘手術)とがあります。