帯状疱疹 - 押田皮膚クリニック | 渋谷駅南口より徒歩5分 一般皮膚科 小児皮膚科 美容皮膚科
帯状疱疹について
「帯状疱疹」とは、水疱瘡(みずぼうそう)のウィルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)が原因で引き起こる皮膚の病気です。水疱瘡にかかったことがない人は「水疱瘡」として発症します。
水疱瘡が完治した後もほとんどの人に水疱瘡のウィルスが体内に潜んでおり、普段は「神経節」にウィルスが潜んでいるとされています。病気や老化・ストレスなどが原因で体の免疫力が落ちている場合に神経節へ潜んでいたウィルスが活動を始め、神経に沿って皮膚の炎症が起こり、帯状疱疹を発症します。
症状の経過について
1. 帯状疱疹のウィルスは神経節に潜んでいるため、発症すると神経に沿って痛みが生じます。
痛みは体の左右どちらかに現れ、「チクチク」「ピリピリ」といった痛みが生じます。
2. しばらくすると、痛みが現れた部分に紅斑(こうはん)が生じます。
3. 紅斑ができた部分には小さな水疱(水ぶくれ)が集まって発生し、激しい痛みを伴うことがあります。時間の経過とともに水疱が濁って黄色くなる場合もあります。
4. 2〜3週間ほど経過すると水疱が黒褐色のかさぶたへと変わり、そのかさぶたは4〜6週間ほどかけて取れていきます。皮膚の症状とともに痛みも治まってきます。
5. 皮膚の症状が消えた後も痛みが続いている場合は、神経が損傷して起きる痛み(帯状疱疹後神経痛)の場合があります。担当医までご相談ください。
帯状疱疹の合併症
帯状疱疹は全身の神経に沿って発症するので、顔や頭などに発症した場合は注意が必要です。
目にウィルスが感染すると視力障害が起きたり、顔面神経の麻痺を引き起こしたりする場合がございます。顔や頭に帯状疱疹が発症した場合は眼科や耳鼻科などへの受診を進める場合がございますので医師までご相談ください。
帯状疱疹の治療について
帯状疱疹の治療には、原因となっているウィルスの増加を抑える抗ウィルス薬の服用が一般的です。症状が重度の場合には入院して点滴する場合もあります。抗ウィルス薬の効果には2〜3日ほどかかる場合がありますので、飲み始めに効果が現れなくても担当医師の指示通りに服用してください。
その他、皮膚を保護し細菌による二次感染を防ぐための外用薬(塗り薬)や、鎮痛薬などを使用する場合がございます。帯状疱疹は早期治療が理想的です。被害を最小限に抑えるためにも、早めに医師までご相談ください。